
・お姉ちゃんが「自転車で保育園に行きたい」と言い出した理由は、2年前に交わした約束を覚えていたからでした
・保育園までの道のりは片道約6km。行きは下りでも、帰りは上りが待っています
・無理かもしれないと思いながらも、保育園生活の終わりが近い今だからこそ、やってみることにしました
今日も家族と、できる一歩を。
保育園に行くのもあとわずかとなったある日、お姉ちゃんが言い出しました。
「自転車で保育園に行きたい。」
話を聞いてみると、自転車に乗れるようになったころにも、一度同じことを私に伝えていたそうです。
そのとき私は、
「保育園は遠いから、もっと速く、もっと長い距離をこげるようになってからね」
と答えたのだとか。
そして今のお姉ちゃんは、前よりも速くこげるし、遠くまで行けるようになった。
もうすぐ保育園も終わってしまうから、その前に自転車で行ってみたい。そんな思いで言ってきたのでした。
それを聞いて、私もようやく思い出しました。
たしかに、そんな話をした気がします。
でも、それはお姉ちゃんが自転車に乗れるようになったころのこと。
もう2年くらい前です。
よく覚えていたな、と驚きました。
それだけ、ずっと心に残っていたのでしょう。よほど行きたかったのだと思います。
先日には、1km以上離れた広い公園まで自転車で行きました。
お姉ちゃんの中では、その経験で「保育園まで行ける力がついた」と感じていたのかもしれません。
とはいえ、いつも車で通っている保育園までは約6km。
地図で見ると、車で12分、歩けば1時間以上かかる距離です。
しかも、家から保育園までは高低差もあり、行きはほとんど下りですが、帰りはその分を登って帰ってこなければなりません。
お姉ちゃんには、自転車で行くなら1時間くらいかかること、そして途中で「やっぱりやめたい」と思っても簡単にはやめられないことを伝えました。
そのうえで、それでも行きたいか聞いてみると、
「行きたい!」
と力強い返事が返ってきました。
おそらく、行き道はなんとかなるだろうと思っていました。
大きなアップダウンがあるのは主に家の近くで、それを越えてしまえば、後半は緩やかな下りが続きます。多少疲れても、前には進めるはずです。
問題は帰り道です。
行きとは逆になり、疲れた体で上り坂を進まなければなりません。
しかも、自転車がある以上、途中で「やっぱりタクシーで帰ろう」というわけにもいきません。
そこで考えたのが、まずは行きだけ挑戦してみて、保育園に着いた時点で疲れ具合を確認する作戦です。
帰りは上り坂になることもあらためて伝えたうえで、もし「やめておく」という返事になれば、私が一度一人で家に戻り、車で迎えに行く。そんな流れを想定しました。
それでも、帰り道の途中でお姉ちゃんの心が折れてしまったら、そのときはもう、励ましながら歩いて帰るしかありません。
この計画を妻に話すと、私はてっきり
「1時間も自転車なんて無理だよ。やめておこうよ」
と止められるかと思っていました。
でも、意外にも反対はされませんでした。
保育園に行くのは、あと4日。
その4日間の天気を調べてみると、ちょうど挑戦できそうなのは明日しかありません。
しかも明日は、お姉ちゃんの希望で私が保育参加をする日でした。
(一斉に行う参観日とは異なり、家庭からの希望日と保育園の都合が合う日に個別で参加します。)
自転車で登園して、保育参加をして、そのあと一緒に帰る。仕事もないので、いつもより早く帰れます。
急ではありますが、タイミングとしてはむしろ好都合でした。
お姉ちゃんには、明日さっそく自転車で行くことを伝えました。
そして、早く寝て、明日は早く起きるように促します。
本人も急いで準備をしている様子ではありましたが、結局、寝る時間はいつも通りになってしまいました。
さて、明日は本当に保育園までたどり着けるのでしょうか。
そして、もっと大変そうな帰り道はどうなるのか。
後編に続きます。
今日もなんとかやってます。ではまた。

