真ん中くん、本を探し求める - 男性教員が一年育休とってみた。

真ん中くん、本を探し求める

・子どもは「好きなもの」への執着力が本当に強い
・図書館通いを続けると、子どもの興味の変化がよく分かる
・親にとっては何気ない絵本でも、子どもにとっては“絶対に欲しい一冊”になることがある

今日も家族と、できる一歩を。

真ん中くんもお姉ちゃんも、絵本を読むのが好きです。

自分で読んだり、「読んで」と持ってきたり。

特に寝る前の読み聞かせは、わが家ではすっかり毎日のルーティーンになっています。

読んでもらう本を選ぶとき、二人とも本を開いて真剣に吟味している姿を見ると、「本が好きなんだなあ」と感じます。

わが家と図書館の5年間

わが家では、2週間に一度図書館へ行きます。

きっかけは、お姉ちゃんが小さいころに絵本を借り始めたこと。

それ以来、図書館の貸し出し期限である2週間ごとに、

「返す」

「新しい本を借りる」

というサイクルを、もう5年近く続けています。

最近、お姉ちゃんは「図書館行きたくない」と言ってついてこないことも増えました。

ただ、借りてきた本はちゃんと読んでいるので、本そのものが嫌になったわけではなさそうです。

一方で真ん中くんは、図書館へ行くのが大好き。

行くと一直線に絵本コーナーへ向かい、自分で本を選び始めます。

恐竜と電車に全力な3歳児

真ん中くんは、とにかく鉄道と恐竜が大好きです。

家ではプラレールで遊ぶ時間が圧倒的に長く、服を選ぶときも恐竜柄ならほぼ間違いありません。

そんな真ん中くんが、図書館へ行くと必ず最初に向かうのが、黒川みつひろさんのトリケラトプスシリーズ。
恐竜だいぼうけん(全15巻セット) [ 黒川みつひろ ]
たたかう恐竜たち 全17巻セット[本/雑誌] / 黒川みつひろ/作絵

まずは棚からシリーズを全部引っ張り出し、

「まだ読んでないやつがあるか」

を確認します。

初めて見る巻があれば必ず借りますし、全部読んだことがある場合でも、その中からお気に入りを1〜2冊選びます。

そのあとで、ようやく他の絵本探しが始まるのです。

以前は、その次に機関車トーマスの「新・汽車のえほん」を同じようにチェックしていました。

最近は図書館に鉄道コーナーができたため、電車の本はそちらへ移動しました。

子どもたちの人気ジャンルだからこそ、独立コーナーになったのでしょう。

「ちかつでんしゃ」ではなく「しはつでんしゃ」

先日、保育園へ迎えに行ったときのこと。

真ん中くんが突然、

「うちに『ちかつでんしゃ』ある?」

と聞いてきました。

「地下鉄の本?」と聞き返すと、

「ちがう!」

と言いながら、一冊の絵本を持ってきました。

タイトルを見ると『しはつでんしゃ』。

どうやら、「しはつでんしゃ」がうまく発音できず、「ちかつでんしゃ」や「ひかつでんしゃ」になってしまうようです。

「この本は家にはないねえ」

と答えると、

「ある!」

と強く主張します。

よく話を聞いてみると、その絵本と“同じ電車”が家のプラレールにある、と言いたいようでした。

実際には、表紙の車両と同じものは家にはありません。

ただ、真ん中くんの中では、

「色が似ている」
「形が近い」
「かっこいい電車」

など、何か共通点が見えているのでしょう。

子どもの頭の中の分類は、大人とは少し違っていて面白いものです。

帰りの車の中で、真ん中くんと何度も、

「しはつでんしゃ!」

と言おうと練習していました。

しかし、どうしても

「ひかつでんしゃ」

になってしまいます。

一文字ずつなら、

「し」
「は」
「つ」

ときちんと言えるのに、続けて言おうとすると「ひかつ」になってしまう。

本人は真剣なのですが、その一生懸命さがなんともかわいらしく、笑いをこらえながら一緒に練習しました。

帰宅後の大号泣

そして家に着き、車から降りようとした瞬間。

突然、真ん中くんが泣き始めました。

どうやら、帰り道の途中で図書館か本屋へ寄って、その絵本を手に入れたかったようです。

時刻はすでに夕方5時半過ぎ。

図書館は閉館しています。

近所に本屋もありません。

それを説明しても、3歳児には関係ありません。

「ほしい!」

「いま!」

です。

家の中にいた妻とお姉ちゃんが玄関を開けるほどの大声で泣き続ける真ん中くん。

近いうちに図書館か本屋で探してくることを約束して、なんとか落ち着いてくれました。

絶版だった絵本

その夜。

二人を寝かしつけてから、私は気になって『しはつでんしゃ』を調べてみました。

すると、かなり昔に絶版になっている本らしく、新品は見当たりません。

中古も数えるほど。

「これは困ったな……」

と思いながら、図書館の蔵書検索をしてみると、市内に一冊だけ所蔵があることが判明。

すぐに予約しました。

早ければ今週末には借りられそうです。

それまでに真ん中くんが、

「本買いに行く!」

と言い出さないことを願うばかりです。

今日もなんとかやってます。ではまた。

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