
「まだ大丈夫」が一転、急展開で始まった出産
子どもたちと一緒に立ち会った、かけがえのない経験
予定通りにいかない中で感じた、家族のつながり
今日も家族と、できる一歩を。
いよいよ末っ子くんが誕生した日の記録です。
「いつもより強い張り」から始まった夜
19時ごろ、妻が「今日はいつもよりおなかの張りが強い」と言い始めました。
妊娠後期に入ってから「張ってる」という言葉自体は日常的に聞いていたので、最初はそこまで深刻には受け止めていませんでした。
妻自身も、「陣痛のときは話せないくらい痛かったから、これは違うと思う」と言います。
ただ、病院からの書類を確認すると、「15分間隔でいつもと違う張りがあれば連絡」と書かれていました。
20時半ごろ、念のため病院へ連絡。
すると「予定日も近いので一度診察しましょう」ということになり、家族4人で病院へ向かうことになりました。
子どもたちはすでに寝る準備を終えていたため、そのまま行けば帰宅後すぐ寝られる状態。
私たちは最低限の準備だけして、あらかじめ用意していた入院バッグを車に積み、病院へ向かいました。
車内待機と、落ち着かない子どもたち
病院に着くと、妻だけ先に降ろし、私は子どもたちと車で待機することに。
実は翌日は、お姉ちゃんにとって小学校の初授業の日。初めて親なしで登校する日でもあります。
少しでも体を休めてほしい。
そう思い、車内で寝られるように座席を倒し、スペースを確保しました。
しかし、いつもと違う環境と明るさで、子どもたちはなかなか眠れません。
1時間ほど、落ち着かない時間が続きました。
そんな中、妻から「一度みんなで来てほしい」と連絡が入ります。
夜の病院へ、子どもたちと一緒に歩いて向かいました。
普段なら眠っている時間、しかも見慣れない場所。少し怖がりながらも、どこか非日常を感じている様子でした。
一気に進むお産、揺れる気持ち
病院では「しばらく様子を見て、進めば立ち会い、そうでなければ一度帰宅」という説明を受けました。
ただ、翌日はお姉ちゃんの初登校日。
もし出産が明日以降にずれ込んだらどうするか——分娩台の上の妻と相談します。
私は「授業後に来ればいいのでは」と考え、妻は「休んでもいいのでは」と考える。
2人とも迷ったうえで「どちらかと言えば」というくらいの意見なので結論は出ません。
そんな中、子どもたちを連れて新生児室をのぞきに行きました。
小さな赤ちゃんたちを見て、「こんなに小さいんだ」と驚く2人。
もうすぐ自分たちの弟が生まれることを、少しずつ実感しているようでした。
その後の診察で、妻はそのまま入院に。
私たちは一度帰宅する流れになりました。
しかし——ここから一気に状況が変わります。
荷物を取りに行って戻ると、妻に強い陣痛。
助産師さんからは「明け方ごろになりそう」と言われたものの、その直後に破水。
「今日中に生まれるかもしれませんね」
時刻はすでに23時。
一週間後の出産予定日から、明日出産、さらには今晩中から今日中へ。
数時間単位で見ていた出産が、1時間以内の出来事に変わりました。
家族で迎えた、誕生の瞬間
分娩室の空気が一変し、スタッフが次々と集まります。
その雰囲気に、子どもたちもただならぬものを感じ取ったようで、静かに見守っていました。
やがて、妻の声が大きくなり、赤ちゃんの頭が見え始めます。
「こわい」とつぶやく真ん中くん。
抱き上げながら、お姉ちゃんと一緒にその瞬間を見守りました。
「もうすぐだよ」
その言葉の直後、するりと赤ちゃんが誕生しました。
23時48分。本当にその日のうちの出産でした。
まさに、あっという間の安産でした。
出産後も処置は続き、へその緒や胎盤の説明なども丁寧にしていただきました。
本来は私がへその緒を切る予定でしたが、真ん中くんが離れず、今回は妻が担当。
それもまた、我が家らしい出来事です。
気づけば1時。
出産そのものよりも、その後の時間の方が長く感じるほど、濃い時間でした。
非日常のあとに戻る、日常
帰る頃には、子どもたちも限界。
車に乗ると真ん中くんはすぐに眠り、お姉ちゃんの方は眠いながらも興奮が残り車では寝られない様子。
1時半に帰宅し、そのままベッドへ。
2人ともすぐに寝息を立て始めました。
そして翌日は、お姉ちゃんの小学校初日。
人生の大きな出来事が重なった、忘れられない一日になりました。
予定通りにはいかない。
でも、その中で家族で過ごした時間は、何よりも大切なものだったと感じています。
今日もなんとかやってます。ではまた。





